木曽谷の底に格子戸の家並みが一列に続く中山道・木曽路を秋に歩くなら、馬籠に泊まり、翌朝に峠を越えて妻籠へ下り、列車で奈良井へ移って眠る2泊3日が、編集部の選ぶ歩き方です。馬籠から妻籠までの峠道は全長約9キロメートル、所要は2時間半から3時間。荷物を次の宿場へ運ぶ仕組みがあり、欧米やオセアニアから来た歩き手が手ぶらで石畳を上っていきます。紅葉が峠から谷へ下りてくる10月末から11月を軸に、彼らがどの宿をどう使っているかを公開レビューデータを集計して読み、同じ道を歩くための宿5軒と数値を、日程の順にまとめました。
| # | 宿 | エリア | 客室 | 目安価格 | 1行特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 但馬屋 | 馬籠宿 | — | — | 築約110年の囲炉裏を残す民宿。夕朝食付きで峠越えの前夜に向く |
| 2 | 馬籠茶屋 | 馬籠宿 | 13 | ¥15–16k | 英語窓口を持つ13室の民宿。共用ラウンジに各国の歩き手が集まる |
| 3 | 松代屋旅館 | 妻籠宿 | — | — | 創業200年超の旅籠。襖仕切りの客室にテレビも時計も置かない |
| 4 | BYAKU Narai | 奈良井宿 | 16 | ¥99–134k | 1793年創業の酒蔵など4棟を再生。客室露天と蔵のレストラン |
| 5 | 御宿 伊勢屋 | 奈良井宿 | 9 | — | 1818年創業。出梁造りと千本格子の本館に泊まる二食付きの宿 |
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。食事の条件は宿によって異なります。集計に足る販売データがない宿は「—」とし、公式料金を各宿の具体情報に記しました。番号は順位ではなく行程の順です。
歩く前に押さえる数値 — 距離、標高差、荷物、乗継ぎ
峠道を数字で見ておきます。馬籠観光協会と妻籠宿の案内はいずれも全長を約9キロメートル、所要を2時間半から3時間としています。馬籠宿の標高はおよそ600メートル、県境の馬籠峠が790メートル、妻籠宿がおよそ420メートル。馬籠から歩けば短く急な上りが約190メートル、そのあと緩く長い下りが約370メートル続きます。逆向きは上りが倍近くになるため、編集部は馬籠発を勧めます。
| 馬籠→妻籠の峠道 | 全長約9km、徒歩2時間半〜3時間。街灯がなく、最終出発の目安は冬場14時 |
|---|---|
| 標高 | 馬籠宿 約600m → 馬籠峠 790m → 妻籠宿 約420m(奈良井宿は約940m) |
| 手荷物運搬 | 2026年3月20日〜11月30日。受付8:30〜11:30、受取13:00〜17:00、1個1,000円。馬籠・妻籠の観光案内所ほか |
| 熊よけの鈴 | 両観光案内所で貸出。預り金2,100円、返却時に2,000円が戻る(実質100円) |
| 名古屋→馬籠 | 特急しなので中津川駅まで48分、路線バスで馬籠まで25分(800円) |
| 妻籠→南木曽駅 | 路線バス7分(300円)、または徒歩約40分 |
| 奈良井→塩尻 | 中央本線の普通列車で約25分。塩尻で松本・新宿方面へ乗り継ぐ |
| 秋の直行バス | 名古屋駅〜馬籠・妻籠、2026年10月17日〜11月29日の毎日運行。予約制、片道3,000円 |
注意したいのは、荷物を運ぶ仕組みが馬籠・大妻籠・妻籠の間に限られることです。妻籠で受け取った荷物は、奈良井まで自分で運ぶか、前夜の宿から宅配便で先に送ることになります。受取が13時以降である点も、午後の列車を決める条件になります。
Day 1 — 西陽の坂を上がり、馬籠で泊まる
名古屋から特急で48分の中津川駅でバスに乗り換え、25分で馬籠の下入口に着きます。宿場は尾根に沿った長さ約600メートルの石畳の坂で、10時から16時までは車両が入りません。日帰りの人波が引く夕方からが、泊まる人の時間です。坂の上の陣場からは恵那山が西陽を受けて見えます。宿は夕食の開始が18時と早いので、17時半までに入る段取りを組んでください。集約データを見るかぎり、ここに泊まるのは大半が海外からの歩き手です。
1. 但馬屋 — 岐阜県中津川市・馬籠宿
宿場の坂の途中、囲炉裏の残る民宿。夕食と朝食を済ませて峠へ発てる、前夜のための一軒。
全室和室の小規模な民宿(1泊2食付)。
目安価格は集計に足る販売データがないため掲載を見送りました。公式料金は下の「具体情報」に記しています。

なぜ選ばれるか
馬籠宿は長さ約600メートルの石畳の坂で、但馬屋は下入口から200メートルほど上がった位置にあります。編集部が一泊目に推す理由は三つ。夕食18時・朝食7時30分の二食付きで、荷物預けの受付が始まる8時30分に間に合うこと。風呂が檜と高野槇の「木曽五木」であること。全室が鍵付きの個室和室で、全館で無線通信が使えることです。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、投稿の大半は英語をはじめとする欧州の言語で書かれており、日本語は少数にとどまります。評価が集まるのは食事で、次いで風呂、応対の丁寧さ、宿場の中という立地の順。客室の広さや寝具への言及は相対的に少なく、宿そのものより「食べて、湯に入り、翌朝歩き出す」流れが支持されていると読めます。
向く人 / 向かない人
- 向く: 峠越えの前夜に二食付きで泊まりたい人、囲炉裏や木の風呂のある民宿を好む人、海外の歩き手と同じ卓を囲む時間を面白がれる人
- 向かない: 客室内に洗面・トイレを求める人(トイレは共同)、到着が18時を過ぎる旅程(夕食は18時開始)、前々日を過ぎてからの変更が見込まれる旅程(前日50%・当日100%の取消料)
具体情報
- 最寄り: JR中津川駅から路線バス約25分、終点「馬籠」下車、徒歩4〜7分
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜10:00
- 食事: 夕食18:00〜・朝食7:30〜(1階食堂)
- 風呂・トイレ: 檜と高野槇の風呂、トイレは共同(温水洗浄便座)
- 公式料金: 1泊2食 大人1名 ¥10,450〜(2名以上1室・2026年料金表)
- 駐車場: 宿泊者専用15台(無料・徒歩2分)
- 建物: 約110年前の囲炉裏が残る
2. 馬籠茶屋 — 岐阜県中津川市・馬籠宿
藤村記念館のそばに十三室。英語の窓口と共用ラウンジを持つ、歩き手のための民宿。
13室、和室13室と相部屋を備える民宿。
目安価格 ¥15,000–¥16,000 / 泊 (2名1室・通常期)(素泊まり中心。11月末以降に空室のある日の集計)

なぜ選ばれるか
宿が自ら「国際的な民宿」と名乗るとおり、英語の問い合わせ窓口と英語サイトを持ち、共用のラウンジ、簡易キッチン、有料の洗濯機を備えます。長い旅程の途中に立ち寄る海外の歩き手の必要に沿った設えです。客室は6畳6室・8畳5室・10畳2室の13室と、二段ベッドの相部屋。2026年から朝食の提供をやめ、宿泊と夕食のみになった点は予約前に押さえておきたいところです。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、日本語の投稿はごくわずかで、英語を中心にフランス語、スペイン語、イタリア語、オランダ語、ドイツ語が続きます。評価の中心は食事、次に宿場の真ん中という立地、清潔さ。英語での応対に触れる声も一定数あります。風呂への言及は少なく、設備よりも「歩く人どうしが出会う場所」として選ばれている傾向が見て取れます。
向く人 / 向かない人
- 向く: 素泊まりや夕食のみで身軽に泊まりたい人、連泊や一人旅、各国の旅人が混じるラウンジの空気を好む人
- 向かない: 朝食を宿でとりたい人(2026年から提供なし)、客室に風呂・トイレを求める人(すべて共用)、夕食に時間をかけたい人(18時集合・19時終了)、冬の廊下の寒さが気になる人
具体情報
- 最寄り: JR中津川駅から路線バス約30分、「馬籠」下車、徒歩約10分
- 客室: 13室(6畳6・8畳5・10畳2)+二段ベッドの相部屋
- 食事: 夕食のみ(要予約・1名 ¥3,630・18:00〜19:00)。朝食の提供は2026年から中止
- 風呂・トイレ: 共用。個室シャワー4か所、浴槽は利用時間あり
- 設備: 共用ラウンジ、簡易キッチン、洗濯機2台(有料)、無線通信
- 駐車場: 宿の裏に10〜12台
- 言語: 英語の問い合わせ窓口・英語サイトあり
Day 2 — 峠を越えて妻籠へ下り、列車で奈良井へ
朝8時30分、観光案内所に荷物を預けて坂を上がります。宿場の上入口を出ると道は杉林に入り、集落を抜けて標高790メートルの馬籠峠へ。ここが岐阜と長野の県境です。下りに入ると、江戸中期の建物が残る一石栃の立場茶屋が無料の休憩所として開いており、さらに男滝・女滝、石畳、大妻籠の集落と続きます。11時半から12時ごろ、谷底に妻籠の家並みが現れます。1976年に重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた町並みで、昼食をとり、13時以降に荷物を受け取ってから南木曽駅へ。奈良井までは中央本線の普通列車で向かいますが、本数が限られるため時刻表の確認が欠かせません。妻籠にもう一泊して三泊にする場合の宿も、一軒挙げておきます。
3. 松代屋旅館 — 長野県南木曽町・妻籠宿
妻籠宿の中ほどに、創業二百年を超える旅籠。襖一枚で隣と仕切られ、テレビも時計もない。
定員15名の旅籠。
目安価格は集計に足る販売データがないため掲載を見送りました。公式料金は下の「具体情報」に記しています。

なぜ選ばれるか
峠を下りきった妻籠で足を止めるなら、編集部が選ぶのはこの旅籠です。客室は襖で仕切られ、テレビや時計は意図して置かれていません。夕食には鯉の甘露煮や鮎の塩焼きが並びます。江戸の旅籠の泊まり方がそのまま残る一方、海外からの予約は宿が直接受けず、妻籠観光案内所などを通す仕組みになっています。
集約レビューの傾向
公開レビューデータの集計では投稿数がまだ少なく、ほかの4軒と同じ精度で傾向を語れる段階にありません。Media Picks Score が抑えめなのはそのためで、宿の質が低いという意味ではないことを断っておきます。編集部としては、襖仕切りという構造を受け入れられるかどうかが、この宿の評価を分ける点だと考えています。
向く人 / 向かない人
- 向く: 旅籠の造りをそのまま体験したい人、峠越えの当日に妻籠で泊まり三泊に延ばす旅程、静けさを共有できる大人の旅
- 向かない: 音や気配が気になる人(客室は襖仕切り)、食物アレルギーや菜食の対応が必要な人(宿は対応していないと明記)、12〜2月の一人旅(受け付けない場合あり)
具体情報
- 最寄り: JR南木曽駅から路線バス約8分、バス停「妻籠橋」下車すぐ
- チェックイン: 15:00〜18:00 / アウト 〜10:00
- 公式料金: 大人1名 1泊2食 ¥12,100、夕食のみ ¥10,450、朝食のみ ¥8,800、素泊まり ¥6,600(税込)
- 定員・駐車場: 定員15名、駐車場6台
- 休館日: 基本は水曜(祝日などで前後)
- 創業: 約200年前
- 宿泊税: 2026年6月1日宿泊分から1名200円(現金のみ)
4. BYAKU Narai — 長野県塩尻市・奈良井宿
1793年創業の酒蔵を含む四棟に十六室。奈良井の夜を、蔵の食卓と木曽五木の湯で過ごす宿。
16室、4棟の歴史的建造物に分かれた分散型の宿。
目安価格 ¥99,000–¥134,000 / 泊 (2名1室・通常期)(夕朝食付き中心)

なぜ選ばれるか
二日目の終点に編集部が推すのが、奈良井宿の四棟を再生したこの宿です。核になる「歳吉屋」は創業1793年の杉の森酒造の建物で、蔵はレストランに、貯蔵庫は木曽五木を使った大浴場に姿を変えました。全16室は23〜89平方メートルで間取りがすべて異なり、露天風呂や半露天風呂を備える客室もあります。奈良井駅から徒歩5分という近さも、列車で着く旅程には効きます。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、日本語と外国語の投稿がほぼ半々で、外国語の大半は英語です。評価が集まるのは食事、建物を生かした客室、応対の順で、改修の質や夕食時の酒に触れる声も目立ちます。馬籠の2軒が海外の歩き手に大きく寄るのに対し、ここは国内外の旅人が同じ比重で泊まる宿だと読めます。価格帯は今回の5軒で最も高く、その点は好みが分かれるところです。
向く人 / 向かない人
- 向く: 旅の最後の夜に食事と湯へ時間を割きたい人、歴史的建造物の再生に関心がある人、記念日を兼ねた二人旅
- 向かない: 未就学児を連れた家族(原則として宿泊を受けていない)、夕食を短く済ませたい人(2〜3時間の構成)、急な階段や段差が負担になる人
具体情報
- 最寄り: JR中央本線 奈良井駅から徒歩5分
- 客室: 全16室・23〜89㎡(歳吉屋8、上原屋4、島茂屋3、かね上屋1)
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
- 食事: 夕食17:30〜・朝食7:30〜9:30(レストラン「嵓 kura」)
- 温浴施設: 「山泉 SAN-SEN」6:00〜10:00 / 15:00〜24:00
- 駐車場: 屋外無料10台(塩尻ICから35分)
- 子ども: 小学生以上は一部客室のみ可
- 開業: 2021年
5. 御宿 伊勢屋 — 長野県塩尻市・奈良井宿
文政元年、1818年の創業。千本格子と出梁造りの本館に泊まる、奈良井の正統な一軒。
9室、本館5室・離れ4室の旅館。
目安価格は集計に足る販売データがないため掲載を見送りました。公式料金は下の「具体情報」に記しています。

なぜ選ばれるか
奈良井でもう一軒挙げるなら、江戸後期に問屋として始まった伊勢屋です。二階がせり出す出梁造り、漆喰の袖うだつ、千本格子という奈良井の町家の特徴が本館に揃います。本館5室は200年以上前の造りで、格子越しに街道が見えます。離れ4室は後年の建物で1階にも客室があり、階段が負担になる場合に選べます。貸切で使える風呂が二つある点も、小さな宿としては貴重です。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、投稿はほぼ日本語で、馬籠の2軒とは対照的です。評価の中心は山菜や茸、川魚を使った食事で、次いで風呂、主人や女将の人柄、宿場の中という立地が続きます。海外の歩き手にはまだ広く知られていない一方、国内の旅人からの支持は安定しており、英語サイトが整っている点を踏まえると今後の変化が見込まれる一軒と言えます。
向く人 / 向かない人
- 向く: 江戸期の町家建築に泊まりたい人、郷土料理の二食付きで落ち着いて過ごしたい人、離れの1階客室が必要な同行者がいる旅
- 向かない: 客室にトイレ・洗面を求める人(共用。本館は1階のみ)、到着が18時を過ぎる旅程(チェックインは18時まで)、音に敏感な人(襖と木の建具)
具体情報
- 最寄り: JR中央本線 奈良井駅から徒歩10分
- 客室: 本館5室(木造2階建て)、離れ4室。トイレ・洗面は共用
- チェックイン: 15:00〜18:00 / アウト 〜10:00
- 食事: 夕食・朝食付き(本館の和室で提供)
- 風呂: 貸切風呂2か所(予約不要)
- 公式料金: 1名 1泊2食 ¥16,500〜(1名1室は ¥19,000〜、土曜・連休は ¥1,000 加算)
- 駐車場: 無料10台
- 創業: 1818年(文政元年)
Day 3 — 朝の奈良井を端から端まで歩き、塩尻へ
奈良井宿は奈良井川に沿って約1キロメートル。馬籠が坂、妻籠が谷底の曲がり道だとすれば、奈良井は標高およそ940メートルの平らな一本道です。朝食の前後に、人のいない通りを端から端まで歩いてください。千本格子、せり出した二階、袖うだつが朝の斜光で陰影を帯び、漆器の店が戸を開け始めます。宿場の南には中山道の難所として知られた鳥居峠があり、時間と脚に余裕があれば峠道へ足を延ばす選択もあります。奈良井駅から塩尻駅までは普通列車で約25分。塩尻で松本方面、あるいは特急で新宿方面へ乗り継げます。名古屋へ戻る場合は木曽福島まで約20分、そこから特急に乗り換えます。
よくある質問
Q. 紅葉のベストシーズンはいつですか?
A. 馬籠の宿は例年の見頃を11月上旬ごろとし、暖かい日が続けば中旬から下旬にずれると説明しています。妻籠宿の案内では2026年10月7日時点で馬籠峠が色づき始め。標高の高い峠と奈良井が先に色づき、妻籠の谷底が最後になるため、編集部が推すのは10月末から11月中旬です。
Q. 荷物を預けて手ぶらで歩けますか?
A. 馬籠・大妻籠・妻籠の間で手荷物運搬が利用できます。2026年の受付期間は3月20日から11月30日まで、受付は8時30分から11時30分、受取は13時から17時、料金は1個1,000円です。12月以降は利用できないため、冬に歩く場合は背負える荷物にまとめる必要があります。
Q. 英語での案内や予約はどの程度通じますか?
A. 馬籠茶屋は英語の問い合わせ窓口と英語サイトを持ち、但馬屋、BYAKU Narai、伊勢屋にも英語ページがあります。妻籠の松代屋旅館は海外からの予約を直接は受けず、妻籠観光案内所などを通す方式です。峠道については英語版の歩行地図が公開されています。
Q. 夕食のない宿に泊まる場合、食事はどうしますか?
A. 馬籠宿内で夜に営業する店は数軒に限られ、多くは予約制です。馬籠茶屋は夕食のみ予約制で提供し、朝食は2026年から出していません。夕食を確実にとりたい場合は二食付きの宿を選ぶか、宿の夕食を予約し、18時までに到着する旅程にしてください。
Q. 子連れでも歩けますか?
A. 峠道は石畳と未舗装の区間があり、車いすやベビーカーは利用できません。馬籠観光協会は3歳以下の子どもについて大人が背負う準備を求めています。途中の馬籠峠までバスで上がり、妻籠まで下りだけを約1時間半で歩く短縮の方法もあります。BYAKU Narai は未就学児の宿泊を原則受けていません。
本記事の参考情報
・妻籠宿公式ウェブサイト「歩く」 — 手荷物運搬、鈴の貸出、峠道の案内
・馬籠観光協会「中山道ハイキング」 — 距離、所要時間、注意事項
・奈良井宿観光協会 — 奈良井宿の観光情報
・Wikipedia: 中山道 — 街道の歴史と宿場の構成
編集部から
5軒を並べて見えてきたのは、同じ街道でも宿場ごとに泊まり手の構成がはっきり違うことでした。馬籠の民宿は海外の歩き手が夕方に着いて朝に発つ場所として機能し、奈良井では国内外の旅人が混じり、あるいは国内の旅人が中心になります。峠道そのものは9キロメートル、3時間ほど。特別な装備は要りませんが、荷物の受付時刻、夕食の開始時刻、列車の本数という三つの時刻が旅程を決めます。手荷物運搬が終わる11月30日までが、今年この歩き方ができる期間です。奈良井から先、鳥居峠を越えて藪原へ、さらに木曽福島へと歩き継ぐなら、次の一泊をどこに置くでしょうか。