西陽が東シナ海の砂浜を金に染める頃、名護・喜瀬の海辺で旧来のビーチリゾートが装いを改める。マリオット・インターナショナルが展開する「コートヤード」ブランドが、沖縄本島の西海岸に初めて降りる一軒として、2026年6月15日にグランドオープンする。リブランド前の「かねひで喜瀬ビーチパレス」を引き継ぐ全170室、那覇空港から車で約1時間の砂浜に、国際チェーンの新しい標準が運ばれてくる。開業前夜のいま、客室数・改装規模・ビーチアクセスの数値を一軒で辿る。
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。開業前のため集約レビューは近隣同チェーン物件の傾向を補助線として projection しています。

喜瀬ビーチの砂浜と名護湾の水平線。国際チェーンの新しい標準が、沖縄本島西海岸に初めて到着する一軒。
Media Picks Score: 92 / 100 170室、ビーチリゾートホテル。
目安価格 ¥46,000–¥65,000 / 泊 (2名1室・通常期)
名護湾の西海岸に、国際ブランドが置く一軒
名護市喜瀬。沖縄本島を那覇から北上し、沖縄自動車道を約60分走ったところに、エメラルドグリーンの名護湾を見下ろす砂浜が広がる。この海辺に長く立っていたのが「かねひで喜瀬ビーチパレス」だった。2025年10月3日に営業を終了し、約8ヶ月の改装期間を経て、2026年6月15日、施設は「コートヤード・バイ・マリオット沖縄リゾート」として生まれ変わる。
「コートヤード」は世界に1,200軒以上を展開するマリオット・インターナショナルのミッドスケール・ブランドで、本ホテルは沖縄初進出、国内のコートヤードでは10軒目、そしてビーチリゾート型としては国内初の事例となる。運営はマリオット・インターナショナル ジャパンが担う。統括総支配人は同地のザ・リッツ・カールトン沖縄も兼務するサム・チア氏。設計は日本を代表する建築設計事務所・久米設計が担当した。
客室総数は170室。リブランド前の客室構成を活かしながら、全面改装によって「コートヤード」ブランドが掲げるモダンで機能的な美学が空間に持ち込まれる。これまで西海岸の中規模ビーチリゾートが定義してきた価格帯と体験の幅に、国際チェーンの基準が新しい層を加える形となる。

全170室、8タイプの客室構成
客室はスイート3タイプを含む全8タイプ。最小はフォレストビュースーペリアツイン19㎡、最大は名護湾を望むシービュー喜瀬スイート76㎡。中核となるデラックスカテゴリ(キング/ツイン、シービュー/オーシャンビュー)は31㎡で揃え、ソファベッドや追加ベッド対応で3〜4名の家族利用にも応える。コーナースイートは46㎡、サンセットスイートは59㎡。オーシャンビューの客室にはすべてプライベートバルコニーが付き、バルコニー越しに喜瀬ビーチと名護湾の景色を切り取る。
室内のしつらえは、ワークデスクと十分な収納を備えた機能性に、沖縄の自然光となじむ落ち着いたトーンを重ねた構成。コートヤードが世界各地で踏襲してきた「滞在と仕事を同じ部屋でこなす」設計思想を、海辺のリゾート文脈に翻訳した形となる。スーペリアの19㎡から喜瀬スイートの76㎡まで、価格帯と用途の幅を持たせた構成は、家族旅・カップル旅・ビジネスステイそれぞれの動線を切り分ける狙いが読み取れる。

砂浜に降りる Shioka と、ロビー階の THE LOUNGE
食を担うのは、オールデイダイニング「Shioka(潮香)」。沖縄の地元食材とグリル料理を軸に、コートヤードらしいインターナショナルな感性を重ねるダイニングで、朝食から夕食まで通しで営業する。海辺の風と炎の力強さが交差する設計で、地元の魚介や農産物が国際ブランドの料理に翻訳される。プレスリリースが示すコンセプトは「沖縄のあたたかなもてなしの心と、受け継がれてきた食文化、そして地元食材へ敬意を払いながら」というものだ。
ロビー階には「THE LOUNGE」が置かれ、昼はラウンジ、夜はバーとして昼夜で表情を変える。さらに、ビーチに直接降りられる立地を活かし、マリーンアクティビティ拠点「Marine Club Berry」がダイビング、フライボード、SUPなどの体験を季節運営。家族層を意識した「Treehouse Kids’ Club」、24時間オープンのフィットネスセンター、リテールショップ、210㎡のバンケットスペース「Coral」、挙式用チャペル——共用施設のラインアップは、観光資源(古宇利島、美ら海水族館、ブセナ海中公園)への発着拠点としても、施設内完結の滞在型としても機能する設計になっている。

立地と周辺 — 名護北上ルートの結節点
那覇空港から沖縄自動車道を北上、許田ICまで約57km/40分、許田IC降車後に国道58号を南下し喜瀬まで約3km/5〜6分。合計で約72km・約60分。国道58号を選べば約100分。空港から北部観光のハブとして、車での移動が前提となる西海岸ロケーションだ。北へさらに走れば本部半島の美ら海水族館、古宇利島、瀬底ビーチ。南へ戻れば恩納村の万座毛、青の洞窟。ホテルの位置は、本島北部の主要観光資源にほぼ等距離でアクセスできる結節点に当たる。
同じ喜瀬地区には、隣接して「ザ・ブセナテラス」「ザ・リッツ・カールトン沖縄」「かねひで喜瀬カントリークラブ」が点在。日本の高級リゾート地として育ってきたこの帯に、コートヤードはミッドスケール層を厚く加える役割を担う。同時に、同地区にあるラグジュアリー帯と隣り合うため、滞在体験の比較対象としては高い水準が前提となる立地でもある。
こんな旅人に
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向く:
マリオット ボンヴォイ会員でポイント運用に重きを置く旅人、家族・小グループでビーチアクセスと部屋数の柔軟性を両立したい人、本島北部観光のハブを探すレジャー&ワーケーション層、開業初期の体験を求めるリピーター -
向かない:
レンタカー不要の那覇市内完結型を希望する旅人(北部立地ゆえ自動車前提)、ザ・リッツ・カールトン沖縄やザ・ブセナテラスと同等のラグジュアリー全方位水準を期待する人、開業前の運営熟成期を避けたい人(評価が安定するのは半年〜1年後の見込み)
集約レビューの読み方 — 開業前ゆえ projection
本ホテルは2026年6月15日開業のため、公開レビューデータはまだ存在しない。編集部の Media Picks Score 92 は、近隣の同チェーン物件——本島の他マリオット系ビーチリゾート、および国内コートヤード既存9軒——の集約スコア傾向を補助線として projection した値である。開業から半年後(2026年12月以降)には実測の集約レビューが積み上がり、スコアは修正される見込み。
近隣同チェーンの傾向から読めるのは、朝食・客室清掃・ベイビュー客室の眺望・空港送迎の有無——この4点が初期レビューの評価軸になりやすいということ。Shioka が掲げる「沖縄食文化への敬意」が国際ブランドの朝食ビュッフェにどう翻訳されるか、170室規模で開業初期のオペレーションがどこまで安定するか——開業後3〜6ヶ月の集約スコアが見どころとなる。
具体情報
- 所在地: 沖縄県名護市喜瀬115-2
- 客室数: 170室(スイート3タイプ含む全8タイプ)
- 客室サイズ: 19㎡(スーペリア)〜76㎡(喜瀬スイート)
- アクセス: 那覇空港から沖縄自動車道経由 約60分(約72km)、国道58号経由 約100分
- レストラン: Shioka(オールデイダイニング)、THE LOUNGE(ロビーラウンジ&バー)
- 共用施設: 24時間フィットネスセンター、Treehouse Kids’ Club、Marine Club Berry(マリンアクティビティ)、Coral 210㎡バンケットスペース、チャペル、リテールショップ
- 開業: 2026年6月15日(前身:かねひで喜瀬ビーチパレス 2025年10月3日営業終了)
- 設計: 久米設計
- 運営: マリオット・インターナショナル ジャパン
編集部から
マリオットのコートヤードが沖縄本島の砂浜に降りるという事象は、本島西海岸のミッドスケール層が国際ブランド基準で再編される節目を示している。ザ・ブセナテラス、ザ・リッツ・カールトン沖縄が立ち上げた喜瀬・部瀬名のラグジュアリー帯のすぐ隣に、コートヤードの価格帯と機能性が並ぶ。家族旅にとってはボンヴォイ・ポイント運用と170室規模の柔軟性、ワーケーション層にとっては「ビーチで仕事ができる」客室設計——どちらの層にも翻訳可能な提案として読める。開業半年後に実測の集約スコアが積み上がるとき、本記事のスコアは更新する予定だ。
よくある質問
Q. 開業日はいつですか?予約はいつから可能ですか?
A. 2026年6月15日(月)グランドオープン。宿泊予約はマリオット公式予約サイトで2026年4月16日(木)から受付を開始している。開業初期は早期に埋まる枠も想定されるため、希望日が決まっている場合は早めの確保が現実的。
Q. 那覇空港からのアクセスは?
A. 沖縄自動車道を使うルートが約60分(約72km)、国道58号線経由が約100分。レンタカーが前提の北部立地となる。空港送迎サービスの有無については公式サイトで最新情報の確認が必要。
Q. 子連れでも泊まれますか?
A. 全170室のうちオーシャンビュー客室はソファベッドや追加ベッド対応で3〜4名利用に応える構成。「Treehouse Kids’ Club」が共用施設として用意されており、ファミリー層を意識した設計。スイート3カテゴリ(コーナー46㎡、サンセット59㎡、喜瀬76㎡)は2世代旅にも対応する広さとなる。
Q. ベストシーズンはいつですか?
A. 海水浴・マリンアクティビティを軸とするなら6〜9月。Marine Club Berry のSUP・ダイビングを目的とするなら、海況の安定する6月後半〜8月が編集部の推す時期となる。一方、客室と空・海の眺望、価格の落ち着きを優先するなら11〜2月の本島閑散期も選択肢。
Q. 英語対応や海外からの利用について
A. マリオット・インターナショナル運営のため、フロント・レストランで英語対応が想定される。マリオット ボンヴォイ会員のポイント宿泊・ステータス利用にも対応。Sam Chia 統括総支配人は同地のザ・リッツ・カールトン沖縄も兼務するため、ラグジュアリー帯と接続したサービス運営が見込まれる。
本記事の参考情報
・コートヤード・バイ・マリオット沖縄リゾート 公式サイト — 客室・料金・予約
・沖縄観光コンベンションビューロー(おきなわ物語) — 名護・本島北部の周辺観光情報
・Wikipedia: 名護市 — 地理・歴史背景